泣きそうなとき、いつでも
泣きそうになってしまった
今の私は過去の私よりも、強い
だから心が不安定になったり
異常な気持ちが沸き起こることもほとんどない
それでもたまに
何かが引っ掛かって
自分ですら自覚のないトリガーによって
切ない気持ちが胸に押し寄せる
本当は本当は、本当に
生きていることなんて不安定だ
どこにも安定などないし、安心などない
それなのに、日々に飽きたり慣れたりするのだ
その傲慢で愚かなところが人間の魅力だと思っているし
だからこそ私は、人が好きだ
そのことに突然気がつくとき
私は泣きそうになる
そして、広い胸と長い腕に抱き止められて
頭上から愛の言葉を浴びせてくれることを望む
消えてなくなりそうな私を
きちんと存在していると感じさせてくれるもの
私にとっての恋人と言う存在は
そういうものなのかもしれない