見えないものに縛られている、気がしているのは私自身
逃げたくなって
反対方向に歩き出して、立ち止まる
振り返って
少し戻って
そんなことを繰り返しているうちに
どんどん時間ばっかり過ぎて
逃 げ た い
その気持ちが途切れていく
本当は何にも縛られていないから
反対の方向に歩き出すのなんて
足さえ動けば出来るはずなのに
(逃げるのは、悪いこと)
その道徳的な感情が私を縛るから
私の足は動かなくなって
自分の気持ちを振り切って
元通りの動きをし始める
誰に操られているの?
今生きている私は
誰の人生を生きているの?
私の気持ちはどこにあるの?
私の胸の中に
あるの?
泣きながら走ってもいいし
笑いながら逃げてもいいのに
見えない世間の空気に縛られて
でも
そこから逃れないのは
間違いなく
私の意志だ
結局
戻るのを決めているのは
私
誰かに
動かされているわけじゃない