空想とタメイキ

ポエトリーリーディングをするのがゆめでした。

しあわせのかたち

自分の価値観すら
変えてしまいたいと思ってしまう恋に出会ってしまった

もう自分にはないと思っていた
心ごとすべて持っていかれる恋

熱に浮かされて脳が溶け出しそうなほど
なにも考えられなくなった

失いたくなくて
声も体温もすべて逃したくなくて
ドキドキが止まらなくて病気みたい
すべてが好きで愛しくて
バカみたいに気持ちを伝え続けて
磁石のプラスとマイナスみたいにぴったりとくっつき合う

なににそんなに惹かれているのか
自分でも分からない

自分を失ってもいい、と思えてしまう
相手の箱のなかで生きてもいい、と思えてしまう

私の人格を決めてもらっても構わない

こんなに自分を失くしてしまえる恋が
果たしていいものなのかは分からないけど
相手に溶けて吸収されても構わないと思ってしまうのは
なぜなんだろう

きっとどこかで私は望んでいた
私の存在がなくなることを

それでもきっと私は
私を主張するときがくるんだろうな

相手の思いどおりの人間になりたいと願うのに
私は私でしかないから、相手に溶け合うなんてきっと出来なくて
そんな自分に私はガッカリするだろうし
私の私らしさで相手との関係が終わってしまったら
自分であることを悔やむだろう

私なんてなくなっていい
どうしても離れたくない

どんどん心を殺して
相手のものになりたい