ぐるりとまわる世界
くりかえしの日々にさようならをする夢を見た
はっきりと目を開いて
意識だけを飛ばして
その夢の中で私は笑っていた
くりかえしの日々が悪いものではないということは
すでにもう知っていた
それでも私はひらひらと手を振りながら
過去など気にしないのよ、というそぶりで軽やかに過ぎ去りたかった
思いなど残していられない
体中の空気を出してしまうかのように息を吐く
同じ毎日なんて訪れるわけがないのに
どうして日々を繰り返していると思い込むのだろう
そしてそんな毎日から逃げたいと走り出して
笑いながらまた元に戻っている
なにが見えていないんだろう
なにを見ればいいのだろう
首をぐるぐると回して
目を回して倒れて
眠っていたい