経験
話が合わない
わかってもらえない
そういうつもりで言ってるんじゃない
届かない私の思い
届かない私の言葉
そんな風に思っていたけれど
気付かせてくれるのは
私とは異質なもの
私の思いを
私の言葉を
そんな風に解釈する人がいる
そんな風に感じる人がいる
その存在の尊さに
突然殴られたかのように目が覚める
自分ひとりの脳では思い付かないこと
狭い世界では見えないこと
私は所詮、私の人生しか経験していない
他の経験をしているたくさんの人たちの言葉が
私に経験を与えてくれる
思いが通じないんじゃない
私の思い通りに、思いが通じない、と
私は嘆いていたのだ
思いは通じている
だから相手は応えてくれたのだ
自分の経験を通じて
たくさんの視野を
広い世界を
私以外の人間が、環境が、
私に与えてくれる
すばらしい世界