無駄な前向き
意思と心が一致しない
私の本心だと思っていた私の意思
強く心に刻み
まっすぐに前を向いて
進もうと歩き出す
なのに足は半歩しか前に出ず
心なしか震えている
止まらない涙の理由が私にもわからない
強い瞳が揺らぎ
不安が胸いっぱいに広がる
だけどわからない
私は自信満々に歩き出すつもりでいた
なぜ震えるのか
なぜ涙が出るのか
私には心当たりがない
意思の力が私の心を置き去りにする
自分ですら気づけない
傷ついて泣いている自分の事を
誰がどうやって気付いて助け出せるというのか
弱い私が嫌いなのは私で
私を叩いて立ち上がらせているのも私だ
その陰で自分が泣いているのに
前向きな言葉と夢のような展望を掲げ
強い意思を持ち進もうとする
なぜ私は私が見えなくなった
なぜ私は私に気づかなくなった
なぜそんなにも
頑張らなくてはならなくなったのだ
私の無駄な
前向きさ