空想とタメイキ

ポエトリーリーディングをするのがゆめでした。

新しいもの古いもの

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ふとした景色に記憶を呼び起こされる

何が起きたか思い出せなくても
胸が苦しくなって
足が止まる

遠い遠い記憶
あのとき私は確かな幸せの中にいた

確かな幸せなのだと
あのときの私は思っていた

確かなものなどないのだと
大人になると理解してしまう
幼い確信の気持ちを
静かな微笑みでやり過ごしてしまう

常に移り変わる心は自由だけれど
絶対的な幸せを確信して
安心にどっぷり浸かる子供のような笑顔も
時には美しいと思う

私は生きているし成長を続けてしまう
それは止めようのないことで
止めるつもりもないこと

得たものも失われたものも
同じくらい大切なもの