空想とタメイキ

ポエトリーリーディングをするのがゆめでした。

なくなる


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どうして幸せをくれなかったんだろう

こんなにも幸せに飢えていたのに

そしてそれを分かっていただろうに

 

まさかそんな風に自分が不幸になるなんて思わなかったし

そんなことは起こってはならないことだった

止めようがないと気付いたときには

今までの人生の歴史を白紙にしたいくらいだった

 

口の中で溶けていく飴玉を

なくならないよう必死に舐めないようにするくらい

無駄だと分かっていたって

その甘さを手放したくなくて

無駄な抵抗をすればするほど

飴は跡形もなくなくなった

 

幸せがほしかったの

幼かった私は

あなたから受け取りたかったの

与えてもらいたかった