その事実だけで私は立っていられる
平気だった
突然言われた一言に嫌な予感はしたんだ
それがその通りの嫌なことだったけど
今の私は大丈夫だった
それはやはり心のなかに別の人がいるから
素直に質問に答えられた
だからもう私とは別の世界にいる
私は呪縛から抜けることができた
胸がドキドキすることもなく
早口で会話を遮ることもなく
普通の会話のひとつとして
私はそこに存在していた
私には好きな人がいる
好きな人は私を好きでいてくれる
それだけのことが
どれだけ心強いことだろう
そこに本物があるのかわからなくても
そう信じて思えている、その事実だけで
私は立っていられるし
存在していられる
もう何にも誰にも揺るがないよ
いつか泣くかもしれないけど
今は泣かないよ
しあわせになりたいな