空想とタメイキ

ポエトリーリーディングをするのがゆめでした。

信じると決めている


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消し去ろうとしても消えていかない

ふと、隙間を見つければどろどろと流れてくる

あっという間に支配され

私の脳内は一瞬にして時代を遡る

 

抗えない訳じゃないことを

実はずいぶん前から少し気づいている

だからこそ、その隙を狙って

どろどろ流れ込んでしまうのだ

 

嫌いで、そんな思いに戻りたくないのに

なぜ少し懐かしみがある

なくしてしまえばいいのに

どうして完全に手を離せない

 

どろどろと流れ込んだそれを

私は両手で掬って川に流す

川の流れにのって、川のなかに溶けて

なくなっていく

 

何度も隙間から溢れさせ

何度も掬っては川に流す

少しずつ、少しずつ

 

例え時間がかかっても

無駄な作業に思えても

痛みを癒すのは時間のかかるもの

目をつぶり、深呼吸して

少しずつ、どろどろが減りますように

 

それを私は信じると決めている