愚か者
そんな風に思っていたなんて知らなかったの
あたしは幼くて
自分のことしか見えていなかった
傷ついているのが分からなかったの
言い訳にしかならないのは
百も承知
あたしは青くて未熟者だった
膝をついて
空を見上げて
心のなかをあなたでいっぱいにしても
なにも伝わらない なにも伝えられない
手遅れ
あたしの罪
許してとは言わないし言えないけど
いかに愚かか
無数の見えない矢に撃ち抜かれる
あたしは無知で愚かだ
空を見上げたまま
泣くことしかできない愚か者でしかない